【シリーズ:フェアトレードを知る】

の豆の物語──ピエドラネグラ農園とは

こんにちは、くどう珈琲です。

今回は、フェアトレード豆の中でも特に個性的な香りを放つ「ピエドラネグラ農園」の豆にスポットをあててご紹介します。


香り高い豆は、どうやって生まれるのか?

「このコーヒー、香りがすごくいいですね!」 お客様からよくいただく声です。でも、その“香り”の裏側には、実はとても奥深いストーリーがあります。


「特別な香り」と言われても、なぜ?どう違う?

香りのよさは、豆の品種や焙煎だけでは決まりません。 「発酵の仕方」が味と香りを大きく左右するのです。 そこで登場するのが──アナエロビック・ファーメンテーション。


“アナエロビック”という精製法

ピエドラネグラ農園では、密閉されたタンクの中で豆を発酵させる「アナエロビック・ファーメンテーション(嫌気性発酵)」を採用。 これにより、豆本来の果実感とともに、シナモンやべっこう飴のような香りが際立ちます。

この技術は、手間も時間もかかりますが、 そのぶん、他にはない香りと味の層が生まれるのです。


くどう珈琲は、現地農園と直接契約

ピエドラネグラ農園とくどう珈琲は、ただの輸入元と販売者ではありません。 現地のカルロス氏との信頼関係を土台に、ダイレクトトレード(直接契約)で仕入れを行っています。

生産者の顔が見える豆だからこそ、品質にも、物語にも、胸を張れる。


「香りから、未来が見える」──そんな一杯を体験しませんか?

アナエロビックファーメンテーションの技術と、フェアトレードの志が生んだコーヒー。 あなたの朝の一杯に、小さな革命を。

▶ 商品ページはこちら [フェアトレード商品]


この夏、この一杯。コールドブリュー3種類を作ってみました

んにちは、くどう珈琲です。
 
今回は、季節に寄り添う新しい楽しみ方として、
「夏の涼と香りを、コーヒーパックから」をテーマに、
水出しで楽しめる3種類のコールドブリューをご紹介します。
 
コールドブリューコーヒー 3種類
 
1パックは50g(水出しで約2杯分)
1袋で約1リットルのコーヒーを抽出できます。
 
「ICE」
 
アイスコーヒーのベーシック。
若干濃いめのお味で、女性や青年層にも人気のブレンド。
 
「Las Brisas」 (ラスブリサス)
 
グアテマラのフェアトレード豆。

香ばしさのなかにコクと厚みがあり、
まろやかで芯のある味わいが特徴。
アナエロビック精製による豊かな香りが、
口に広がる余韻をより印象的にしてくれます。
 
「DECAF」
 
メキシコ産の有機JAS認証デカフェ。

トロピカルフルーツのような華やかな香りと、
深みある酸味のバランスが魅力。
マウンテンウォーター製法で、
カフェインレスでも深みと飲みごたえをしっかり感じられます。
 
新しく、15gの1杯用パックも。
 
熱水でも水でも抽出可能なので
「スッと簡単」な日常用コーヒーとしても便利です。
 
これらは、くどう珈琲ではじめて
振り切ってつくった「推しの3種類」。
自宅で過ごす夏を、やさしい休息の時間に。
体も心もゆるやかに満たされる、そんな一杯をお届けします。

【新しい日常の一杯】

寝ている間に完成。マイルドで香るブリューワコーヒーのすすめ
コーヒーは、手間をかけるほど美味しい。
でも、手間をかけなくても、美味しい方法もあるんです。
それが、ブリューワコーヒー(水出しコーヒー)
忙しい朝。時間がない日。
そんな日常の中でも、やさしい香りと味わいがそっと寄り添う。
くどう珈琲の水出しパックは、水にポンと入れておくだけ。
寝ている間に抽出が進み、翌朝にはまろやかで透明感のある一杯ができています。

ブリューワコーヒーの特徴
  • 🌿 苦味が控えめでまろやか
  • 🕒 時間はかかるけど、手間はゼロ
  • ❄️ アイスでも、香り高くすっきり

焙煎には**タンザニアをベースにした「アイウブレンド」**を使用。
苦すぎず、軽やかで、何杯でも飲みたくなるバランスに仕上げています。
コーヒーが苦手だった方から「これなら飲める!」という声も。

ちょっと贅沢な朝の習慣に
夜、静かな時間に。
ピッチャーに水とコーヒーパックを入れて冷蔵庫へ。
翌朝、グラスに注げば、もう完成です。
まるで、朝のご褒美のような一杯
そんなやさしい時間を、くどう珈琲はお届けします。

商品のご案内
☕ 2パック入り(1パック800〜1000ml用)/1,000円(税込)
💡 専用の抽出器具は不要。どなたでも簡単に。
🔗 ご購入はこちらから:オンラインショップ

最後に
リューワコーヒーは、ただの「水出し」ではありません。
**「時間がつくる、やさしさ」**そのものです。
慌ただしい日々のなかに、ほんの少しのゆとりを。

🌍 やさしい甘さ、パプアニューギニア・ハニー入荷しました ☕

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パプアニューギニアのコーヒー豆

フェアトレードの取り組みのひとつとして、新たに「パプアニューギニア・ハニー精製」の豆が入荷しました。


じんわりと広がるやさしい甘さ、爽やかな香りが特長のこの豆は、ハニー精製という精製方法でつくられています。

ハニー精製とは、果肉の一部を残したまま乾燥させることで、
ほんのりとした甘さや、なめらかな口当たりを引き出す製法です。
砂糖のような甘さではなく、まるで果実の蜜のようにやさしく、
一口ごとに、作り手の思いがじんわりと感じられるような味わいです。

フェアトレードのコーヒーを手に

この豆は、フェアトレードで輸入されたもの。
生産者に正当な対価を届け、暮らしの安定と次の世代の未来につながる一杯です。

もうすぐ、オンラインショップでも販売開始予定です。
お店でもご試飲いただけますので、ぜひこの機会にお試しください。

☕ 商品情報(予定)

  • 豆名:パプアニューギニア・ハニー(フェアトレード)
  • 焙煎:中煎り〜中深煎り
  • 味わい:やわらかな甘み、フルーティな香り、スムーズな後味

🛒 販売スタートのお知らせはLINEInstagramでも配信予定です!
よろしければフォロー・ご登録をお願いいたします✨

このコーヒー、誰が育てたの?──ピエドラネグラ農園のストーリー

■ 標高1,950m、黒い石の地から

ピエドラネグラ──スペイン語で「黒い石」を意味するこの名前は、
火山由来の黒い鉱石が点在する、グァテマラのニューオリエンテ地方にあります。
標高は1,850〜1,950m。朝夕の寒暖差と、豊かな火山性土壌が、
コーヒー栽培に絶妙な環境を与えてくれます。
この農園を切り拓いたのは、フランシスコ・アリビズレスさん。
もともと畜産業を営んでいた彼は、自然と共にある暮らしのなかで、
この地に眠るコーヒーの可能性に魅せられ、農園を立ち上げました。

■ 手をかける意味を知っている人たち

フランシスコさんの農園では、天然木やアボカド、レモンの木々に囲まれた中で、
少人数の家族的なチームが、丁寧に収穫と乾燥を行っています。
一粒ひとつぶのコーヒーチェリーに向き合う彼らの姿には、
“売るために作る”ではなく、“伝えるために育てる”という想いが見えます。

乾燥棚の上でゆっくりと水分を抜かれ、発酵槽での処理を経て、
独自の「アナエロビック・ファーメンテーション(嫌気性発酵)」により、
果実の香りと奥行きのある酸味が引き出されていきます。

■ GOOD COFFEE FARMSとの出会い

彼らがフェアトレードの仕組みに参加したのは2022年のこと。
グァテマラの“信頼でつながる流通”を目指す「GOOD COFFEE FARMS」の理念に共鳴し、
“ただの取引先”ではなく、“同じ未来を見つめる仲間”として私たちとつながってくれました。

今では、この農園のコーヒーがくどう珈琲のお客様に届き、
売上が子どもたちの教育の支援につながるまでになりました。

■ くどう珈琲で焙煎する意味

この豆は、精製方法の特性ゆえに、焙煎がとても繊細です。
香りを最大限に引き出すために、温度は1度単位で調整。
仕上がりのタイミングを見極めるため、何度も試行錯誤を重ねました。

ようやくたどり着いた焙煎度と香味は、
まるでトロピカルフルーツのような甘い香りと、透明感ある酸味のハーモニー。
この香りの向こうに、フランシスコさんたちの暮らしが透けて見えるような、そんな味です。

■ あなたの一杯が、農園に届く

「このコーヒー、誰が育てたの?」
そんな問いが浮かぶとき、そこには物語があると思います。

ピエドラネグラ農園の豆は、
ただの“商品”ではなく、私たちが共有したい“関係”のひとつです。
どうぞ、香りの中に彼らのまっすぐな想いを感じていただけたら嬉しいです。

▶ 関連リンク

【商品ページ】ピエドラネグラ農園のコーヒーはこちら

【過去記事】
📘 第1回:フェアトレードって何?
📘 第2回:グァテマラの山奥から届いた豆に込められた物語

グァテマラの山奥から届いた豆に込められた物語

はじまりは、一人のグァテマラ人との出会いから

フェアトレードに深く関わるきっかけは、グァテマラ人のカルロスさんとの出会いでした。
彼は「GOOD COFFEE FARMS」という、グァテマラの小規模農家と日本のロースターをつなぐフェアトレードシステムを立ち上げた人。
単なる輸入業者ではなく、コーヒー生産の構造自体を持続可能にする仕組みを考え、動かしています。最初は直接農園と関われることに魅力を感じて、このプロジェクトに参加しました。

目の前に現れた、グァテマラのリアル

契約の後、送られてきたのは現地の農家の写真とビデオ。
美しい山々に囲まれた土地で、小さな子どもたちが家族とともに暮らす様子、手作業でコーヒーチェリーを収穫する様子…。
この一杯が、遠い誰かの暮らしにつながっていると実感した瞬間でした。

特別な豆、特別な挑戦

届いたのは「アナエロビック・ファーメンテーション(嫌気性発酵)」という手法で精製された豆。
香りが非常に高く、トロピカルフルーツのような甘い芳香と、深みある酸のバランスが魅力です。

しかし、この香りを引き出すのに焙煎のタイミングが非常に難しく、
1度単位で温度を見極めながら、何度も調整を重ねました。
ようやくたどり着いた味は、まさに「努力の結晶」。お客様からも高い評価をいただいています。

その先にある変化

この豆の売上が増えたことで、農家の子どもたちが学校に通えるようになりました。
教育のチャンスが生まれ、未来への可能性が広がったのです。

けれど、こうした仕組みがまだ十分に知られていないのも事実。
現地では「本当に収入が変わるのか」と疑う声もあります。
だからこそ、信頼を積み重ねながら、仲間づくりを続けていく必要があります。

フェアトレードって何?──コーヒーが世界を変えるしくみ

はじめに:その一杯が、誰かの未来を変える

「フェアトレードってよく聞くけれど、実際にはどんな意味があるの?」 そんな声をお客様からいただくことがあります。

コーヒーを楽しむ日常のなかに、ほんの少しだけ“やさしい選択”を加える。 それがフェアトレードの第一歩です。

今回は、くどう珈琲がなぜフェアトレードに取り組んでいるのか、その背景と想いをお届けします。

フェアトレードとは?

フェアトレード(公正取引)とは、発展途上国の生産者に対し、正当な対価と安定した生活を保障する仕組みです。

特にコーヒー豆は、世界的にも価格変動が激しい農作物のひとつ。 小規模農家が不当に安い価格で買い叩かれてしまう現状もあります。

フェアトレードは、そのような構造を変えるために生まれました。

  • 最低価格保証
  • プレミアム(奨励金)支給
  • 長期的な取引の継続

これらによって、生産者は安定した収入と生活の見通しを持つことができます。

くどう珈琲がフェアトレードに取り組む理由

くどう珈琲では、フェアトレードを“商品”としてではなく、“未来への応援”と捉えています。

たとえば、グアテマラの農園で収穫された豆は、 適正な価格で取引されることにより、生産者の子どもたちが学校に通えるようになります。

「毎日の一杯が、子どもたちの学びにつながる」 その想いが、くどう珈琲の原点です。

あなたの一杯が、未来をつくる

フェアトレードコーヒーは、特別な人だけの選択ではありません。 誰にでもできる“日常のやさしさ”です。

「ただ美味しいだけじゃないコーヒーを飲みたい」 そう思ったときが、未来に手を差し伸べるタイミングです。

くどう珈琲はこれからも、 コーヒーを通して、やさしさと誇りを届けていきます。

まとめ

  • フェアトレードは、公正な価格と持続可能な未来を支える仕組み
  • くどう珈琲では、教育支援と生活安定を見据えた豆を扱っている
  • 日常の一杯が、やさしさのリレーになる