グァテマラの山奥から届いた豆に込められた物語

はじまりは、一人のグァテマラ人との出会いから

フェアトレードに深く関わるきっかけは、グァテマラ人のカルロスさんとの出会いでした。
彼は「GOOD COFFEE FARMS」という、グァテマラの小規模農家と日本のロースターをつなぐフェアトレードシステムを立ち上げた人。
単なる輸入業者ではなく、コーヒー生産の構造自体を持続可能にする仕組みを考え、動かしています。最初は直接農園と関われることに魅力を感じて、このプロジェクトに参加しました。

目の前に現れた、グァテマラのリアル

契約の後、送られてきたのは現地の農家の写真とビデオ。
美しい山々に囲まれた土地で、小さな子どもたちが家族とともに暮らす様子、手作業でコーヒーチェリーを収穫する様子…。
この一杯が、遠い誰かの暮らしにつながっていると実感した瞬間でした。

特別な豆、特別な挑戦

届いたのは「アナエロビック・ファーメンテーション(嫌気性発酵)」という手法で精製された豆。
香りが非常に高く、トロピカルフルーツのような甘い芳香と、深みある酸のバランスが魅力です。

しかし、この香りを引き出すのに焙煎のタイミングが非常に難しく、
1度単位で温度を見極めながら、何度も調整を重ねました。
ようやくたどり着いた味は、まさに「努力の結晶」。お客様からも高い評価をいただいています。

その先にある変化

この豆の売上が増えたことで、農家の子どもたちが学校に通えるようになりました。
教育のチャンスが生まれ、未来への可能性が広がったのです。

けれど、こうした仕組みがまだ十分に知られていないのも事実。
現地では「本当に収入が変わるのか」と疑う声もあります。
だからこそ、信頼を積み重ねながら、仲間づくりを続けていく必要があります。

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